MA包材

鮮度保持包装としてのMA包装は、包装内の雰囲気の酸素ガス濃度を低く、炭酸ガス濃度を高く保つ機能をもつ包材を使用して、包装される青果物のCA条件にできるだけ近づける包装技法です。青果物は呼吸をしているので、酸素を消費して炭酸ガスを放出しており、酸素の供給がなくなると嫌気呼吸に変わるので、酸素の外気からの透過はある程度確保されなければなりません。

また、呼吸活動で放出される炭酸ガスもある程度外部へ放出きれないと、包装内の炭酸ガス濃度が高くなりすぎてしまいます。したがって、酸素や炭酸ガスの透過係数はある一定のレベル以上である必要があり、包装内の酸素濃度が2~5%、炭酸ガス濃度が2~10%、残りが窒素ガスであるガス組成の雰囲気を維持するためには、酸素と炭酸ガスの透過度の比がある条件を満足する必要があります。これが、酸素と炭酸ガスの選択透過性が要求される所以です。

カボスのMA包装による実験結果より、フィルムとしては、超低密度ポリエチレン(VLDPE) と線状低密度ポリエチレン(LLDPE) のブレンドフィルム、酢酸ビニル含有量の多いエチレン酢酸ビニル共重合体、SBRなどがありますが、鮮度保持フィルムとしては、さらに透湿度が低いことが要求されるため、カボスの包装の場合は、フィルム包材としては、超低密度ポリエチレン(VLDPE) と線状低密度ポリエチレン(LLDPE) のブレンドフィルムが適しているようです。

ほかの青果物の場合でも、程度の差こそあれ同様のことがいえます。ガス透過制御フィルムとしては、フィルムに微細な孔を開けた微細干しフィルムがあります。約50μm程度(20~100μm)の孔が精度よく調整されて開けられ、材質としては、OPP、CPPや多層のOPP/PP、OPP/PE、PET/PE、NY/PEなどが適用可能とされています。単層タイプはカット野菜などの軽量野菜包装に使用され、多層タイプは重量野菜用です。この包材の適用により、地域ブランドであったエダマメが、シェルフライフの延長により全国ブランドになった例もあります。

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