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天然由来の包装の研究について

一口サイズのフローズン菓子などと同様、ジュース、スープ、チーズといった食品分野にも可食包装の技術は拡大できます。また、防災用として、飲料水をココナッツ殻で包む研究も進んでいます。これは様々な地域の好みの味覚に合わせることが可能と言われています。ここでポイントなのは、企業として、ココナッツ殻の包装を天然由来と宣伝していないところです。おそらく天然由来の意味をめぐる議論を避けるためだと言われています。たとえ天然物であっても、ココナッツ殻は加工されているという事実があります。この会社は、天然由来の代わりに高機能栄養素というフレーズを使っています。これはこの会社の製品を伝統的な治療用の栄養素と、治療食との違いを考えてのことだと言われています。可食包装は、生分解などと同様に大きなポテンシャルを持っているといえます。

キャンベルスープとレトルトパウチ

キャンベルスープはアメリカの食文化そのものと言っても過言ではありません。ニューヨーク近代美術館に収められたアンディ・ウォホールの「32個のキャンベル・スープ缶」はとても有名で、キャンベル・スープといえば、金属缶というイメージがあります。そのキャンベル・スープは、プラスチック製バリア容器や無菌充填の紙パックも採用していますが、新たにレトルトパウチを加えることになりました。スープカテゴリーは停滞気味でした。スープブランドは、キャンベルにとって象徴でもあります。低価格で勝負しても、それが収益を高めることにもならなかったといいまう。そこで、畜肉、鶏肉料理のスキレットソースにも手を広げ、一層際立った味覚を加えることにしましたと言います。それがレトルトパウチGo SoupとSkillet Sousesです。

充填包装機と充填方法について

充填方式には丈夫から落下させる方式と横や斜めから差し込む方式があります。差し込み方式の方は、固形物を機械的に入れていくということで、難しいわけではありません。

落下方式の方は、液体、粘体、固液混合物、粉体、顆粒体、固体バラといった多くの商品が対象となります。充填というのは、質量や容量を杯量して充填します。粉体、液体、粒粘体は容量です。

固体バラ物は重量です。顆粒体、固液混合物は両方で量ります。乾燥物の粉体、顆粒体などは常温で充填するので、微生物的にはあまり問題が起こりません。液体、粒粘体は多水分系なので、充填時の衛生管理と充填温度について、非常に注意が必要です。

あんこや羊羹、味噌などの粘性体は、一定容積を計量したあとに、押し出しながら落下充填します。このときに、液体類は泡が立たないように容器の一定ラインまで液面下充填をします。そのため、容積計量になります。

飲料の梱包、ペットの登場

今ではプラスチック製品の一種を「ペット」と呼ぶことに違和感を覚える人はいませんが、昭和期は動物のペットとしてしか意味しませんでした。

それほどこの数十年間で普及したということですが、ペットについて詳しくその歴史を語れる人は少ないでしょう。

また、ペットがどのような合成品であるのかを知っている人もあまりいないでしょう。ペットは正確には、「ポリエチレンテレフタレート」と呼ばれます。プラスチックの一種で、昔は飽和ポリエステル樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂などと呼ばれていたようです。

合成繊維としても商品化されていたため、マイラー、テトロンの名で知っている人も中にはいらっしゃるでしょう。ペットボトルは登場後に間を置かず、ジュースの容器の定番にまで上り詰めてしまったのです。

包装材の衛生基準

包装材の衛生基準は材質ごとに分かれています。例えば、瓶、金属、ゴムといった具合です。瓶や陶磁器については、重金属の混入が検査の項目となります。瓶はガラスが主流ですが、紙、プラスチック、金属も併用されます。その場合は、材質ごとにチェックするのが決まりとなっています。ゴム製品については、ゴムの含有量が50%以上の製品を対象としてチェックされます。特に念入りに調べられるのが、哺乳瓶や玩具の類です。言うまでもありませんが、乳幼児が使用することを前提としているからです。  ところでプラスチックであれば衛生面の問題が無いように思われますが、具体的にどのような基準が設けられているのでしょうか。プラスチックは石油から造られていますが、実は種類が豊富に存在しています。合成品ですから、製造方法や性質が全く異なるプラスチックが流通しているのです。プラスチックはモノマーからポリマーに合成するのですが、その過程で多くの添加剤を加えることになります。その工程が不透明ですから、プラスチックには下位分類が設けられ、それぞれの種類ごとに検査されているのが実情です。  プラスチックの中でも、当然ながら食品の包装に関しては、より厳格に安全性が検査されることになります。レトルト食品やペットボトル、自販機用品等もプラスチックの範疇として、同様に検査されます。例えば飲料水は大量に摂取されますから、微生物の混入があれば、社会的に大きな影響を与えてしまいます。そこで、耐圧縮強度、減圧強度、落下強度、熱封減強度、ピンホール強度等の項目が設けられ、細かくチェックされることになります。

広がる商業用包装の一般消費食品への応用

一般の消費者には目に触れる機会が少ない商業用包装にもいろいろな技術が使われています。業務用となると、扱う単位となる量も多く、このような大量の液体や固液食品を無菌で長期保存できるようにするため、UHT(超高温殺菌法)やHTST(高温短時間殺菌法)やマイクロ波加熱、通電加熱等各種の殺菌技術が開発され実用に供されています。このような技術を使って一般消費者にも目にする各種食品が流通しています。身近なところではロングライフ牛乳に使用されているバックインカートンで使われている無菌充填包装。この技術は他に乳飲料やプリン、アイスクリーム等の包装にも応用されています。この無菌充填包装のキーワードとなるのが無菌室。殺菌された閉鎖系無菌室などで滅菌した包装容器に短時間充填することで細菌の混入も皆無に近くなるため常温化でも長期保存に耐えうる包装が可能となっています。包装形態もBIB(バックインボックス)、BIC(バックインコンテナ)、BID(バックインドラム)と用途に応じ使い分けられており、殺菌したバック状内装に注出入口を設け、大容量の液体食品出し入れ時にも無菌状態が維持できるよう工夫が施されています。このような技術は一般消費者向け食品にもその応用が広がっています。食品に混じる細菌を後で除去したり、影響となる外部因子を遮断するよりも最初から食品を無菌状態にして無菌包装していけば常温下での長期保存も可能となる、という事を示してくれるよい事例と言っていいのかもしれません。

包装・大型物品の輸送の効率化とは

大物物品を輸送するときには、コンテナや木枠などで包装します。コンテナによる輸送は、大量の貨物を効率よく運ぶことができます。貨物を風雨から守ることもできます。コンテナには、日本国内の鉄道輸送で用いるコンテナと国際輸送で用いる航空コンテナ、海上コンテナがあります。木枠や木箱は、重量物や異型貨物の輸送で荷扱を容易にするためです。また外部からの力に対して中身を保護する目的で多く使われています。国際輸送で海上コンテナの大きさは、日本工業規格の国際貨物コンテナ外のり寸法及び最大総質量が定められています。また、各種コンテナの仕様はJIS規格によって定められています。航空コンテナの方は、ULD(unit load device)と呼ばれていて、パレットとコンテナに大きく分けられています。こちらも航空機によって大きさなどが決まっているので注意が必要となります。また、木箱や木枠を国際輸送で使用する場合は、検疫があることを考えておく必要があります。特に生木を用いた木箱・木枠、コンテナ内で使用するダンネージ材などの木枠梱包材には、国際植物防疫条約に基づく、植物検疫措置に関する国際基準No15が採択されていて、多くの国で採用されています。これは木製梱包材は、有害な動植物の侵入経路となることがあるからです。このため、該当する木材に対しては、定められた方法で熱処理や臭化メチル燻蒸処理を行って、所定のマークを表示することが義務づけられています。この場合の熱処理とは、木材の中心温度が56度に達してから30分間加熱することです。臭化メチル燻蒸処理は、温度に応じて48〜64g/cm2、24時間燻蒸することです。

「海洋汚染」とレジ袋の有料化

「海洋汚染」を考えるなかで、2020年7月より日本国内で開始されたプラスチック製レジ袋の有料化は、どのような働きかけを地球環境にもたらしているのでしょうか。諸外国から比較すると日本は過剰包装の文化が根付く国といったような指摘を受けることもあるようです。店舗で商品を購入した際の何重にも重ねられるレジ袋や梱包には、お客さまファーストやホスピタリティといったような日本人らしい心づかいが詰まっているとも考えられるのですが、地球環境にあたえるプラスチック包装の乱用は、世界に広がる海洋汚染を招いてもいるようです。昨今、問題視されている海洋におけるプラスチックごみ問題やマイクロプラスチックは、様々なメディアで取り上げられクローズアップされてはおりますので、皆さんの耳にも届いているのではないでしょうか。一見、無限に広がる海洋の姿ではありますが、昨今ではその雄大なる海洋の浄化力が追い付けないほどの汚染を、人々の暮らしが発生させているようなのです。海洋汚染は多様な汚染源がみつかるようですが、そのなかでもプラスチックごみ問題は、海の汚染とともに海洋生物たちの生命危機にもつながっているようです。日本国内でプラスチック製のレジ袋が有料化されたからといって、すぐさま世界に広がる海洋の汚染が清浄化されるワケではありません。その根本ともなる原因を私たち一人ひとりが考えることが、まずは大切な一歩となるのではないでしょうか。

食肉加工品のパッケージ

包装に使用されているスキンパックもなかなかの優れもので、内容物の固定から角の損傷防止、密着による変敗防止となり、さらに密着させることで内容物がよく確認でき、内部の離水と呼ばれる水分発生防止にも役立っているとともにデザイン的にも立体感をもたせることで高級感を漂わせることにも成功していると言われています。このような包装はスライスハムのほかベーコンやソーセージといった食肉加工品、チーズと言った乳製品、魚の切り身などの包装にも利用され、海外で盛んな生肉の販売にも利用され最近では日本でもお目にかかる機会が多くなってきているのではないでしょう。なかには8cm程度の高さまでならすきまなく包装可能という優れものまで出てきているそうです。使用される包材も目的に応じ使い分けられており、ガスバリアー性が特に求められる食肉加工品ではアイオノマー+EVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合体)+EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)やアイオノマー+PVDC(ポリ塩化ビニリデン)+EVAが、また強度や熱可塑性が必要なものにはCNY(無延伸ナイロン)が使用されています。ここでアイオノマーは突きさしに強く、EVOHやPVDCはガスバリアー性に優れ、EVAは防湿性を高めたいときに使用される材料と言われています。

プラスチック製ストローを考えよう

プラスチック製の買い物レジ袋の代わりに、マイバッグ・エコバッグ・風呂敷が活用され始め、エコロジーな暮らしや生活スタイに人々が関心を寄せるなか、各メディアでもエコ関連の記事などを数多く目にするようになって参りました。プラスチック製のレジ袋問題とともに世界的にも環境汚染を招く生活用品として問題視されているのが「プラスチック製のストロー」でもあります。最近はコンビニエンスストアなどでも気軽にコーヒーなどのドリンク類を購入することができるようになっておりますが、季節的にアイスコーヒーなどの需要が高まると、どうしても気になってしまうのがプラスチック製のストローの消費量でもあります。とある団体の調査によりますと、アメリカの国内でのストローの消費量は1日につき5億本などといったような数字も出されているようです。日本国内においても、数多くのカフェなどでのドリンクテイクアウトの増加傾向が見られ、このところのタピオカブームなどでは必ずと言って良いほど登場するタピオカ専用の太めのストローの活躍は、まさに社会現象とも言えるほどの頻度で都心周辺の風景としてあちらこちらで見受けられました。プラスチック製のストローの存在は、世界的にも大きな問題を投げかけるとともに、私たちの快適で便利な生活がどれほどまでに地球の環境バランスを崩してしまっているのかというような問題意識を持たせてくれるアイコンになるかもしれません。