広がる商業用包装の一般消費食品への応用

一般の消費者には目に触れる機会が少ない商業用包装にもいろいろな技術が使われています。業務用となると、扱う単位となる量も多く、このような大量の液体や固液食品を無菌で長期保存できるようにするため、UHT(超高温殺菌法)やHTST(高温短時間殺菌法)やマイクロ波加熱、通電加熱等各種の殺菌技術が開発され実用に供されています。このような技術を使って一般消費者にも目にする各種食品が流通しています。身近なところではロングライフ牛乳に使用されているバックインカートンで使われている無菌充填包装。この技術は他に乳飲料やプリン、アイスクリーム等の包装にも応用されています。この無菌充填包装のキーワードとなるのが無菌室。殺菌された閉鎖系無菌室などで滅菌した包装容器に短時間充填することで細菌の混入も皆無に近くなるため常温化でも長期保存に耐えうる包装が可能となっています。包装形態もBIB(バックインボックス)、BIC(バックインコンテナ)、BID(バックインドラム)と用途に応じ使い分けられており、殺菌したバック状内装に注出入口を設け、大容量の液体食品出し入れ時にも無菌状態が維持できるよう工夫が施されています。このような技術は一般消費者向け食品にもその応用が広がっています。食品に混じる細菌を後で除去したり、影響となる外部因子を遮断するよりも最初から食品を無菌状態にして無菌包装していけば常温下での長期保存も可能となる、という事を示してくれるよい事例と言っていいのかもしれません。